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病院にて

Shape of you がかかっている

この曲すきじゃないのよね。

 

そんなことはさておき。

めきめきと元気が出てきた1週間だった。

 

大したことはしていないけれど

大したことをしなかったから、気持ちと時間とに少しずつゆとりをみつけられて

ふぅっと良いため息をつけることが増えてきた。

 

4日間一粒万倍日がつづくという縁起のいい日があったらしく、

今週は行動を起こさなきゃーという気持ちに駆られていた。

ただそれは焦り、迫りという悪いものではなく

久しぶりに自分の中では明るいエネルギーが発生していた感覚だった。

 

(あ、でも水曜の朝はきもちがぼろぼろだったんだった。わすれていた。

がんかも疑惑、不育症の未来への不安もろもろ。)

 

でもこれは本当にいまくよくよしていても仕方のなさすぎることで…

 

大丈夫!というよりは一度目を背けて、何事もなかったかのように過ごすモードに自然と切り替えていたのだと思う。

 

 

 

ただ、日々を振り返ると少しきつい日もあったな

自分がきついというより、同僚の重荷を一緒に感じ取ってしまって、

涙がただ流れるばかりだった。

彼女とわたしは今年、正直本当に大変だった。

 

いろんな重荷をどさっと2人で被った。

それが私たちにとっての愛であり責任だったから。

 

でも共通して2人とも、子宮まわりに症状が現れた。

人間ってこういうふうにできているんだな、と。

 

負うものはそれぞれあれど、

やはり彼女の日常の全てのバランスを考えると

あまりにも荷が重すぎて…

自分も何かできたらいいけど、

でも今の自分は人のために何かができるほどの余力はない。それがまた心苦しい。

それに私たち同士で散々補い合ってきたけれど、それじゃあそろそろ破綻する。

お互いきっとそれをどこかわかっている。

 

つらいね。

つらいけど、彼女がいてくれることが、

今のわたしにとっての行動の源になっている。

ありがたい存在だ。

 

 

 

こんなことを考えて泣きながら職場に向かう日もあったっけ。

つまりは、大して晴れやかな毎日を送っていたわけでもなかったのだ。

 

でも、

契約や事始めには最適の一粒万倍日。

 

イギリスで乗る電車のチケットをとった。

 

そして2月のイベントの場所を借りた!

 

すこーしだけど行動できた。

 

 

これができたこと自体が、自信になった。

その翌日から元気になった、と感じ始めたのだ。

 

真っ暗だった世界の受容の仕方がかわった。

きれいとか

あかるいなとか

そういうことを思いながら、道を歩けるようになった。

 

 

日曜には久しぶりのさいこちゃんに会って

やっぱりこの人のつよさ、あかるさはすごいとつくづく圧倒された。

いい意味でね。

 

本当に、あかるい。

 

本心ですか?って疑いをいれるくらい。

 

でも無理せずわたしはわたしの今の暗さで

自分のことをさらけ出して話すことができた。

 

どうかな、と思いつつも

そんなわたしのことを受け入れてくれて。

りさもこういうふうになるんだね!って

ほんとうにまるっと受け入れてくれた。

 

うまく言葉にできないけど、救われる時間だったのは確かだ。

 

帰宅すると久しぶりにたこさんが夕食をつくってくれていた。いつぶりだろう。

それが嬉しくてたまらなかった。

 

気持ちももちろん嬉しいんだけど、

本当に、シンプルに、

らくーー。とかんじた。

ただそれだけが、こんなにありがたいことなんだと気がつく。

 

今は彼のけががあるから頼りづらいけど

けががなおったら、やっぱりもう少し、こうやって頼らせてもらったら

生活が少し変わるのかなとおもった。

 

 

お休みの日はのんびり時間をかけて掃除して

救急でお世話になった病院へ精算にいった。

母子周産期センターもある高度医療に特化した病院で少しテンションが上がる。

けれど、待合にたどり着いた瞬間に

ふたごのバギー。

そのお母さんと、そのお母さんも付き添っていた。

 

ほそーい泣き声。

 

かわいい、

くるしい、つらい。

 

 

わたしのふたごちゃんはどこへ…こればかりをやはり思ってしまう。

 

すーっと涙を流す程度の「泣き」は、もう「泣いている」にカウントできないなっていうくらい

毎日1回くらいはこうして涙を流している。

 

不育症がわかってからは毎度

薬飲んでいたら産めていたのかなという後悔もつきまとう。

 

(↑でもこれは月曜の感情で今はそのたらればをあまり思っていない。)

 

 

 

すーっとないたあとは、意外と爽やかな気持ちで帰宅して、横浜へお出かけ!

ニューグランド!赤れんが!しかもるっちょと♫

楽しいことをするぞーっていう休日がものすごく久しぶりだった。

 

楽しくて仕方なかった。

 

会う前からわたしの不調やグレーモードになっているのはわかってくれていたので、

なんでも聞くからね!と言ってくれていて(ありがとう…)

 

私たちにとってはこういうことが珍しい。

 

もちろんつらい話もしてきたけれど

圧倒的に楽しい話をけらけら笑ってきたことがおおかったから。

 

でも、

悲しい話も辛い話も、なんの違和感もなく話すことができた。

そしてたくさんの温かい言葉をかけてくれた。

だし、もしその言葉がなかったとしても

こうやって話を聞いてもらえるだけでここまでの心地よさを感じられる友達って本当に稀少で、

それをしみじみと痛感させられた。

 

友情に期間は関係ないと思いつつ

やはり長い歴史のある友達はそれだけでも価値があるものなんだと実感した。

 

考えてみればるっちょも今年はいろいろなハードシップを乗り越えて、あるいはそれと共に進み続けていた。

年々こうやって色々な経験をして

お互い境遇は違えど

痛みや苦痛がわかると

人に寄り添えるやさしさが増していくんだろうなと

当たり前だけれど大切なことを教えてもらえた気がする。

 

経験が違くたって、励まし合うことができるこのこころづよさよ。

 

 

夕方の赤れんがもとっても綺麗で

もう今年のクリスマスは思い残すことなし!くらいの充実した1日だった。

 

 

 

夜はのんびりリビングで過ごした。こんなのいつぶり!とてもここちがよい

おそめにおふろにはいって、本を読んで眠る、お風呂でこれができる喜び…

 

 

火曜日もゆっくり起きて(6:18 おそくない笑)

洗濯をして鉄観音茶をいただく。

ゆっくりアイロンをかける。

これこれ〜過ごしたかった休日の朝だ。

 

準備を終えて、実家へ帰る。母とゆっくり話をした。

何もしなかったけど、たのしくてこころがゆるんだ。ありがたい。

それだけのいちにち。

 

 

イギリスに行くために大きなスーツケースも持ってきた。

 

そして、病院にきた、いま。

 

子宮頸がん結果はどうかな、

このあとのいろいろ、どうなるかな、

また採血か。

 

いろいろあるよね、人生。

 

でも今は心が明るい。

 

さっきマタニティマークをつけた人が横を通ったけど、

なぜかテンションがあがった。初めてだった。

 

 

マインドが少しずつ変わってきている。整ってきている。