26

一年の半分、終わる。

夏至が来て、ここからあとは　日が短くなってゆく。

そんな今、読書のすごく捗る毎日を過ごしている。

1日１冊、そのペースが作れていることに喜びを感じる。

すずめの本を読んだときに、梨木さんの文の体にするする入っていくことに驚いた。

そこから。

新潟行きを決めた前日に寄り道したブックオフ、あそこで読書スイッチがすっかり入った。

今思えば辛い時だったけど

『からくりからくさ』あれがあの時ものすごく体に染み込んでいったのを覚えている。

そこからピスタチオ、珊瑚と雪と

を続けて読んで

今日は今更の

『西の魔女が死んだ』を読んだ。

むかーし読んだことはあったと思うけど

今になって読んで本当によかった。

何度も涙が出そうになった。

初期流産して、一瞬の母になる体験を味わって

おばあちゃんに会いにいって彼女の存在を強く感じて

郊外に引っ越してきて土の香りを嗅いで

色々考えて、少し仕事をセーブして主婦業に少し専念しようと結論に至った今、

胸に響くことが多すぎて、重くて

でもどこかで自分の中の鉛のような引っ掛かりを軽くといてくれるような。

今の今、このタイミングで巡り会えて本当によかったと思える１冊になった。

これはもはや自分にとってのバイブル。

今ここまで梨木さんの文章がしっくりくるということが

嬉しくて幸せでありがたくて・・・。

好きな作家はの質問に間髪なく答えたい。

ここ最近の私の心を救ってくれたのは全て彼女の本たちだったなとつくづく思う。

ー

今週は色々と気がついたことも多かった。

体は元気になってきたけど

気持ちの面でいらいらしてしまうことが多かった。

まおちゃんに会えて泣きながら話を聞いてもらえてすっきりしたけど

やっぱりそのぶん、募るものに実感が湧いてしまった。

それに重なって仕事のことも。

私は完璧にしたい。

家の中の状態も、、店の中の状態も。

もちろんできていないこともあるけれど、

目指したい意識の問題では少なくとも、どこをみても綺麗な状態を保ちたい。

その意識を人と共有したいと思って、（できていると思って）

今日までやってきていたけれど

それは自分の「思い通り」を人に押し付けて

人を支配しようとしていただけだったのかもしれないと思う。

今になっても

綺麗な状態を目指すことはどこも間違ってはないと思う

どんなに考え直してもしれは変わらない。

でも

それをどう人と一緒の暮らしや仕事の中で

作っていくか、目指していくか、

はただの言葉だけではなく

時間をかけたり、

柔らかい言葉ですり合わせをしたり

相手の進め方を確認したり

とにかく工夫をしていかないといけないと、

今更になって気がついた。

何かもうすぐ大きな間違いを起こしてしまいそうなくらい

このタイミングでようやく大事なことに気がつけたと思う。

ほっ

一瞬、もう夫婦だめかもと思ってしまったけど

いやいや、紡いでいきたいよなと

そこまで戻ってこられて本当によかった。

ー

お休みの日の用事を断ってしまった

楽しみにはしていたんだけど

やっぱり、５、6月に起きた出来事をまるでなかったことのようにして

近況報告をするっていうことが

どうにもできる自信がなくって。

大切な出来事、存在を隠して

さらっとしていた５.6月だったことにすることが

受け入れられなくて

そんな理由に、適当な口実をつけて

断ってしまった。

これからもこうやってしばらくは

人に会うのを控えてしまうんだろうなと思った。

ー

涼子とは

その話はしなかったけど

でも楽しく過ごせて

くだらない話に聞こえるけど

とっても大事な話もして

こういうことを包み隠さず話せるお友達がいてよかった

そして本当にいつも思う

涼子に出会えたあの夏。

全てを変えてくれたあの夏。

2012年の夏に感謝でしかない。

エディンバラ行きたいよ、

でも妊娠もしていたい、むつかしい、この感情、

それは素直に話ができてよかった。

こうやって

同じ岐点にいた人たちも

どんどん、どんどん、誰とも重ならない色んな方向に枝分かれしてゆく。

今までは、それで違う道を進んでいく人と疎遠になってしまうこともあったけれど

今やここまでみんな違うと

みんなでそれぞれその違いを楽しんで

違いを聞かせてもらっておもしろいと思わせてもらって

それぞれの人生が進んでゆくことを祝福してゆきたいな、

そんな２７、28歳の今。

私はどうなりたい？

おばあちゃんやまいちゃんのような

そういう気質を持った私も魔女修行をしながら

家と家族とティールームと生徒を大切に

そういう軸をブラしたくないな。

ふう。ここで半年、終わってゆく